
こんにちは。タイランドエリート会員ニートのMachaです。
2021年11月まで住んでいたバンコクのコンドミニアムを退去したため、今回は僕がこの2年間を過ごした思い出のコンドミニアムの紹介をしてみようと思います。
その前に、今のコンドミニアムに引っ越してくるまでに2年間住んだコンドミニアムのリンクを下に貼っておきます。
上のリンクのコンドミニアムは、スクンビット26にあるNoble Refineという家賃3万バーツ(50平米)の物件。
今回紹介するのはそのNoble Refineから一つ隣のソイにあるThe Lumpini 24という高層コンドミニアム(55平米)です。
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エンポリアムと同じソイにあるThe Lumpini 24
コンドミニアムの名前にもあるようにスクンビット通りの「ソイ24」にあるのがThe Lumpini 24です。
ただし下の地図をご覧いただければ分かりますが、soi24でエンポリアムからまっすぐ歩けば行ける立地とは言っても、実際はsoiのほぼ最深部にあります。
ラマ4通りやKビレッジにも歩いて行けるくらいの場所になります。現実問題、エンポリアムからThe Lumpini 24までは1キロ位あるので、暑い日中に歩くのはかなり難しいです。
Sukhumvit 24 Alley, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110
Google Map
The Lumpini 24のすぐ向かいにはThe Emporio Placeという有名高級コンドミニアムがあります。
The Lumpini 24からは、上述のKビレッジや、湯の森温泉があるA Squareも歩いてすぐです。
スーパーマーケットで言えば、The Lumpini 24からは、エンポリアムよりもラマ4世通りのBig Cの方が近いです。ちなみにKビレッジ内にもヴィラ・マーケットというスーパーがあり、食材の買い出しには事欠きません。
これがThe Lumpini 24の外観。
見ての通りスクンビット・ソイ24でも屈指の高層物件です。2016年に完成したということで、まだ館内設備も部屋も新しくて清潔でした。
入り口は2カ所あり、上の写真は車が通れない歩行者専用のゲートです。
二人で住むなら1ベッドよりも2ベッド
それではこれから僕たちが契約し、実際に2年間住んだお部屋を見ていきます。
余談ですが、前年まで住んでいたNoble Refineでは50平米の1ベッドルームタイプでしたが、今回の目当ては、2ベッドルームかつ面積が50平米以上の部屋です。
ご存じの通り、タイのコンドミニアムは通常、バスルームの中にトイレが付いており、誰かが中でシャワーを浴びているとトイレまで取られてしまうという不便な作りになっています。それはこのThe Lumpini 24も同様です。もっと簡単に言えば、ホテルと同じ構造というわけです。
上記のような経験から、今回はバスルームもトイレも二つ付いている2ベッドルームの部屋を借りてしまおうと思ったのです。
これで私か妻のどちらかが早起きしてシャワーを浴びてもお互いを起こしてしまうことがなくなり、また同じタイミングでトイレを使うのも全然問題なしになります。
The Lumpini 24の部屋(2ベッドルーム)
というわけで、The Lumpini 24は20平米台の1ベッドもたくさんある大型物件ですが、僕たちが見せてもらったのは、二人でもストレス無く住める2ベッドルームのみです。
こちらが僕たちが最終的に契約した55平米の2ベッドルームです。
The Lumpini 24は41階までありますが、この部屋は真ん中の21階。
エレベーターも4台あるので待ち時間なく上がって来られます。(前のコンドミニアムは2台のみで不便でした)
タイのコンドでは大体そうですが、冷蔵庫、オーブン、電子レンジなどが完備されています。
右は乾燥機能付きの洗濯機、左は食器洗い機です。
玄関を抜けると飛び込んでくるリビングルームの景色。パリの風景画が貼ってあってお洒落です。
この部屋は角部屋で、向きは南西。
リビングルームからはラーマ4世通りのMedpark病院や、スクンビット・ソイ22のピンク色の高層コンドミニアムが見えます。またバンコクの新しいランドマークであるマハナコンもこの部屋から一望できます。
手前にあるのはスクンビット・ソイ22。正面のずっと向こうに見えるのがベンジャキティ公園です。
21階からでも眺めは充分ですし、40階のに近付くにつれて家賃も高くなっていくので、部屋選びではこれ以上の高層階は候補から外すことにしました。
物件は家賃以外に家具・インテリアで選ぶ
この部屋に2年間も住んだのではっきり言えますが、部屋選びの際は家具も慎重に考慮に入れた方が良いです。
タイのコンドミニアムは大抵部屋に家具が付いているので、自分で家具を買ったり、持ち込んだりすることは希になります。良く言えば自分での設備投資が必要ないということですが、悪く言えば、既に家具がある以上、自分で用意したい物があっても現実問題、スペースが足りなくなるのです。
もちろんオーナーさんもある程度の融通は効くので、初めから必要ないものは入居の際に撤去してもらえます。
僕の場合はプリンターを自分で持ってきたので、大家さんが置いていた備え付きのプリンターは持って帰ってもらいましたし、枕やベッドシート、タオルも外してお返ししてから入居しました。
しかし、大きなテーブルやソファーとなると大家さんも置いておく場所がないので、僕たちで使うしかありません。
そして僕が住んでみて非常に使い心地が悪いなと思ったのが、上の写真の大きすぎるテーブルと、柔らかすぎるソファーだったのです。
この部屋のレイアウトだとテーブルが大きいと通路が狭くなり、しかも二人で住むにはデカすぎるというのがまず一つ。
そしてソファーは柔らかすぎると体を壊します。
これまでに何度も書いてきたとおり、バンコクのコンドミニアムは著しく供給過剰です。
特に大型物件ともなればこの部屋でなくともいくらでも空き部屋があるのですから、家賃等の価格面での交渉以外にも、家具やレイアウトで気に入った部屋を選ぶと良いというのが結論です。
まあ、日本の賃貸マンション選びと比較したらなんとも贅沢な悩みですが・・・。
マスターベッドルーム
閑話休題。こちらは2つある寝室の内、マスターベッドルームの方です。
レイアウト的にも問題なく、二人とも2年間この部屋で寝ていました。
最近の新しい極狭コンドミニアムやサービスアパートだと、ベットの向こう側に行くのにカニ歩きをしなければならなかったりしますが、この部屋なら広さは充分です。
景色はリビングルームと同様、手前にスクンビット・ソイ22、左にラーマ4世通りです。
写真にあるベッドシートと枕は備え付きのもので、後ほど返却して自前のものを持ってきました。
次にマスターベッドルームのバスルームです。
お気づきの通り、バスタブ無しでシャワーブースのみです。
2ベッドルームでもバスタブ無しと言うことは、The Lumpini 24はどの部屋もバスタブ無しの物件なのだと思います。
日本人にとってはここで評価が大きく分かれるのではないでしょうか。僕も初めはどうしようかと思いました。引っ越し前に住んでいたNoble Refineもバスタブ付きでしたし、湯船に浸かれないのは不便ではないのかと。
コンドミニアムの立地や部屋の広さ、家賃などの条件を総合的に考えた結果です。
直近で住んでいたバスタブ付きの1ベッドルームのコンドよりも、シャワーブースのみだけど2ベッドのThe Lumpini 24の方が僕には魅力的でした。
しかもThe Lumpini 24の2ベッドルームの場合、2つあるバス・トイレの内、一つはマスターベッドルーム内に、もう一つはリビングルームからのアクセスになっています(つまりセカンドベッドルームは部屋として独立)。
なのでセカンドベッドルームは寝室としてだけではなく、物置または書斎として使えます。
ちなみにトイレはマスターベッドルームのみウォシュレット付き、もう一つはハンドシャワーです。
セカンドベッドルーム
セカンドベッドルームも少しお見せしておきましょう。
ベッドはシングルサイズ、トイレとシャワールームはこの部屋には付いていませんが、上述の通り僕たちは元々寝室としてではなく、書斎兼物置部屋として使うつもりなのでこの方が好都合です。
こちらのベッドルームからは、スクンビット・ソイ24側のデービスホテルが見えます。
2年間住んでみて、この部屋には僕のゴルフバッグやスーツケース、妻の所有物など、マスターベッドルームや寝室に置きたくない物を収納する部屋として充分に役立ってくれました。
The Lumpini 24のプール
次に共用設備であるプールを見学させてもらいました。
プールがあるのは最上階の41階。近隣にはこれほど高いビルはないため眺望は抜群です。
インフィニティープールになっており、このプールが物件の決定要因になったという方もいるのではないかと思います。
上の写真の右側(スクンビット大通り側)に見えるのは、エンポリアムとエムクオーティエです。
写真は撮りませんでしたが、反対方向のラーマ4世通り側(南)からはチャオプラヤ川もはっきりと見えました。
プールは縦長なので勢いよく泳ぐことも可能です。
利用者は少なく、平日に行けばほぼ独占状態でした。メンテナンスもしっかりされていて清潔でした。
そしてこのプールで泳ぐのに最もお勧めな時間帯が、夜です。
高層階からの夜景を楽しみながら泳ぐことが出来ます。やはり日中と同様、人がいることもあまりなく、プールだけでなく夜景まで独占出来てしまいます。
季節によっては若干水が冷たく感じる時期もありますが、泳がず風に当たりに来るだけでも快適です。
僕がThe Lumpini 24に住んでいたのは2019年末から2021年末にかけてだったので、その大半の期間がコロナ禍中でした。
ロックダウン中は当然プールもジムも使用不可だったので、合計で3ヶ月くらいコンドミニアムの設備が全く使えない時期がありました。
それ以外の期間では8ヶ月も一時帰国していたので、僕がプールを使えたのは2年間の内の1年ちょうどくらいですね。
仕方ないこととは言え、ちょっと勿体ない気持ちです。
唯一助かったことと言えば、後ほど紹介する家賃の大幅値引きです。
コロナ禍を反映してテナントは続々と帰国し、既存のテナントが更新時に他のコンドミニアムに引っ越してしまわないよう、どのオーナーも必死になっていた様子を最後の賃料の解説の際にお話しようと思います。
The Lumpini 24のジム
次に紹介するのが42階のフィットネスセンターです。こちらも運動しながらバンコクの眺望が楽しめるように設計されています。
マシンの数も充分にあり、順番待ちになることはまずありません。
写真は夜撮ったものですが、昼間ならチャオプラヤ川が綺麗に見渡せます。
左にKビレッジ、ラーマ4世通りを挟んで右側にビッグC、テスコロータスがあります。写真奥に広がる明かりがチャオプラヤ川です。
このジムもコロナ禍のロックダウン中は閉鎖されていましたが、再開後は予約制または1時間に何組までとルールを変えながらも利用することが出来ました。
エレベーターの数、フィットネスセンター、プールと見てきましたが、大型物件に相応な充分な規模の設備があり、混雑を経験することが無かったのが良かった点です。
スカイラウンジ
プールと同じ41階にはスカイラウンジがあります。
これは最近の新築コンドミニアムでは定番のコワーキングスペースとして使われています。写真の通り、スカイラウンジからはプールやジム以上にチャオプラヤ川がよく見渡せます。
無料のwifiも通っているのでここでパソコン作業をしている住人も時々見かけます。例えばお子さんがいる家庭で、部屋では気が散って作業が出来ないという場合でもここなら一人で黙々とやりたいことが出来そうです。また景色を楽しみながら読書というのも良さそうです。
The Lumpini 24の家賃
さて、ここまで見てきたら、最後に気になるのは部屋の家賃でしょう。
The Lumpini 24は30平米以下の単身者向けユニットが多い物件ですが、今回僕が見学させてもらったのはすべて55平米の2ベッドルームタイプです。DD Propertyのエージェントから55平米の2ベッドルームの部屋を4,5部屋見せてもらい、条件の合う一部屋と契約した次第です。
オーナーやフロアによって賃料は異なり、価格帯は44,000バーツ~50,000バーツでした。
直近まで住んでいたNoble Refineは50平米の3万バーツだったので、いずれにしてもグレードアップとなります。
最終的に僕が決めたのは、唯一オーナーの家族が一人、見学に付いてきた21階の部屋です。
とにかく早く貸したいというオーナーの気持ちがはっきり表れていますね。
この部屋は角部屋で見晴らしがよく、同じ広さの他の部屋よりもコンディションが良かったこともあり、言い値の家賃は48,000バーツ(2019年末なのでコロナ価格ではありません)でしたが、「自分の部屋に決めてくれれば44,000バーツになら値下げできる」とオファーしてくれました。
でも供給過剰&高層コンドで物件内にライバル多数の状況を考えて、僕はもう一声、
と頼んだのでした。
大家さんの家族(おそらく娘さん)もさすがに即答は出来ず、少し待って欲しいと、後日返事をもらえることになりました。
そして同日、家賃4万バーツ(1年分まとめて48万バーツ)、敷金2ヶ月分(8万バーツ)でOKという回答をその日のうちにもらえたのでした。
そして契約書を交わし、家賃と敷金56万バーツを送金してThe Lumpini 24に引っ越したのでした。
2年目はコロナ価格で再契約
しかし、僕たちが引っ越してから3ヶ月ほど先にはコロナが流行り出したのはご存じの通りです。ロックダウンになり、共有施設は封鎖され、同物件からも駐在員等のテナントがどんどん帰国していきました。
そして2020年11月。入居してからあっという間に1年が過ぎ、もう1年分の家賃を一括振り込みする時期がやって来ました。
僕たちは既に2年契約で敷金を払ってしまったため、本来なら同じ金額の家賃を一括振り込みしないといけません。
1年契約であれば間違いなくここで値下げできたのですが、コロナになるなど2020年10月の時点では想像も付きませんでした。
もちろん、値下げはお願いしてはみましたが、「前年と同じ金額でお願いしたい」という回答でした(相手からすれば当たり前ですよね)。
仰るとおりです。契約書にもサインしてありますしね。
ここは一つ賭けに出てみました。
ここでいったん電話を切り、同日の夜、大家さん本人から電話が再度かかってきました。
その内容は、「1年間で40万バーツでどうか」とのことでした。
本来は1年で48万バーツなので、実質的に家賃は4万バーツから33,333バーツに値下げしてもらったわけです。
大家さんからすれば、僕が即時退去すれば敷金8万バーツは返さないでいいわけですが、コロナのこの時期にテナントが入ってくることは絶対にないので、それなら値引きしてでも残ってもらった方が合理的なわけです。
そんなこんなで、The Lumpini 24に最初の1年間は家賃4万バーツ、2年目は家賃33,333バーツで住むことが出来たのでした。