
バンコクに住むことになった場合、1か月あたりどのくらいの生活費が必要になるのでしょうか。
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タイに住んでいる日本人の属性分類
まず、タイで生活する日本人には、以下のような様々な属性の方々がいます。
- セミリタイア(観光ビザやノービザで各国を行ったり来たりの30~50代の方)
- 完全リタイアメント(主にリタイアメントビザの高齢者)
- 現地採用(Bビザ・ワークパミット)
- 駐在員およびその家族(Bビザ・ワークパミット)
- 沈没組(ノービザまたは観光ビザ)
- 留学生(EDビザ)
- 配偶者ビザで住んでいるニート同然のヒモ男(Oビザ)
- タイランドエリート組(タイランドエリートビザ)
しかしその属性の違いを無視したとしても、タイでの生活費となると、当然ながらその人の生活スタイルによってかなり異なってきます。
現在の僕は、ブログのトップページの見出しにもある通り、出費を月100万円程度に抑えることで、毎月しっかりと貯金をするようにしています。
バンコク生活費:月7万バーツのケース
でもここでは、僕が20代後半で、最も生活に困窮していたころの自分の場合をモデルにしてみました。
前提条件としては以下のようになります。
- 最近、流行りのいわゆる「底辺」というような(例えば月5万円)きつい生活は避けたい
- 駐在員のような優雅さは必要ない
- ビザを取ってタイ語学校に通いたい
「中の下」あるいは「中の中」クラスの在タイ日本人に相当すると思っていただけるとイメージが掴みやすいはずです。
これはあくまで僕の想像ですが、バンコクではこのくらいの予算で生活しているという方は多いのではないでしょうか。
1か月の予算シミュレーション
さて、では1か月にどのくらいのお金が必要になるのだろうかと、簡単なシミュレーションをしてみました。
50歳でリタイヤメントビザが取れるようになったら、あるいは語学留学などでいつかはバンコクで暮らしたいと思っている方も、必要最低限な額くらいは大雑把に把握しておかなければいけません。
大きく分けると、以下のようなイメージでしょうか。
※為替レートは1バーツ=3.5円を想定しています。
- コンドミニアム家賃:13,000バーツ
- 食費・娯楽費等:47,000バーツ
- 学費 :10,000バーツ
それでは、上記の内訳を見ていきましょう。
アパート・コンドミニアムの賃料
まずは1番目の賃料から検証してみます。
賃貸アパートやコンドミニアムの家賃はピンきりなので、オンヌット・エリアよりも東にあるBTSの新駅(BTSから徒歩圏内)にある新築コンドミニアムのスタジオルーム(30平米程度)に住むつもりで算出しています。
当然、安アパートを探せば4000バーツくらいから存在しますが、ソイのかなり奥の方になってしまいますし、ある程度清潔でセキュリティーの面も考えるとやはり10,000バーツは超えるのではないかと思います。
それにあまり安アパートだと、エアコンなしで水シャワーという部屋もありますからね。
ちなみに、2009年後半に僕が半年ほど住んでいたオンヌット(スクンビット・ソイ81)のKVマンションというアパートは、当時、新築で1万バーツ程度(家具、テレビ、インターネット料金等込み)でした。
以下の関連記事でも書きましたが、バンコクの不動産は慢性的な供給過剰です。
そのため、コンドミニアムに住むなら、家賃交渉さえうまくいけば、ジムやプール付きの新築コンドをかなり安く部屋を借りることが出来ます。
食費・娯楽費等
次に、食費および娯楽費の約47,000バーツ。(50,000バーツでもいいですが。)
こちらは1日1500バーツで計算しています。プロンポンやトンローで日本食を食べていたら、下手するとあっという間に予算オーバーになってしまうかもしれません。
あまり項目を細分化すると分かりにくいので、上記の食費・娯楽費等の予算には、コンビニで飲み物を買ったり、BTSの運賃なども含んでいます。
20代の頃の僕は、オンヌットのテスコロータスのフードコートでよく食事をしていました。
プロンポンで有名な新潟食堂で時々ランチセットを200バーツ以下(当時の値段)で食べていましたが、僕にとってはあれがご馳走でした。
リーマンショック後に生活レベルが急低下
僕が以前バンコクに住んでいた時も、一時期この予算で生活していたことがありました。2009年頃のことです。
でも、以下の関連記事を読んだことがある方は、「あれ?MACHAは2007年頃には家賃4万バーツ近いコンドミニアムに住んで、もっと良い生活してたじゃん」ということに気付かれることでしょう。
リーマンショックでFXスワップ組の帰国ラッシュ
でも、ご存知の通り、2007年にはパリバショックやサブプライムショック、2008年にリーマンショックがあり、当時投資を始めたばかりの僕はそれで全財産を失っていたのです。
もちろん、僕だけでなく、当時流行りだったFXのスワップ収入のみで海外生活を満喫していたミセスワタナベたちは逃げるようにタイを去っていきました。
僕の会社に関して言えば、2008年に起業して5年間は大赤字で、資金は持ち出しでしたからね。
それでもタイに移住して、EDビザを取ってタイ語学校に通いながらバンコクに住んでいたので、頑張って上記のような月7万バーツ生活をしていたのです。
インフレと為替レート(円安)も考慮する必要あり
ただし注意点は為替レートです。
2019年7月現在は1バーツ=3.5円ほどですが、僕が月7万バーツ生活をしていたころは幸いにも2.8円程度でしたので、7万バーツと言っても196,000円ほどでした。
しかも当時はまだ物価も安かったので、20万円でも僕としては充分に快適でした。
そして2009年当時の僕の生活スタイルに話を戻すと、毎日以下のようなことをしていました。
- 毎日タイ語学校に通い(グループレッスン)
- 放課後は図書館でずっとタイ語の勉強
- 食事はフードセンターか安い日本食屋の定食(プロンポンの新潟食堂など)
- 夜もオンヌットの1時間100バーツのマッサージに行くのが唯一の贅沢
学費(タイ語学校のグループレッスン)
3番目の学費、月10000バーツというのは、タイ語学校に通った場合の費用です。
実際は年間3万バーツくらい払えば1年間EDビザ付のコースに申し込むことが出来ます。
月1万バーツ×12か月で年間12万バーツとなりますが、これにはビザ更新の費用等の諸経費も入れてかなり余裕をもって計算しています。実際はそこまではならないでしょう。
なので、差額は時々旅行に行ったりする場合の費用と置き換えてもいいと思います。
バンコクでの1か月予算まとめ
上記の3項目を合計すると、70,000バーツ(¥245,000)となりますが、意外にお金がかかってしまうものですね。
さらにタイ人や日本人の友人との付き合いにかかる交際費、病院やマッサージに行ったりする費用も入れたら、月30万円では全く足りそうにありません。
だったら生活費を切り詰めればいいという話になるかもしれませんが、そこまでしてしまうと、そもそもタイに行かなくてもいいじゃんということになってしまいます。
僕は暖かい国が好きなので、タイランドエリートを取ってバンコクで生活していますけどね(笑)
タイでのセミリタイア生活の出費をシミュレーションしてみよう
以上が僕の試算です。
これくらいの予算があれば、バンコクでまあまあ有意義に生活できそうですが、あくまで必要条件と考えておいた方が無難だと思います。
希望としてはもっと余裕を持った予算を組みたいですね。
では、その必要な予算をバンコクにいながらどうやって稼ぐか。これが永遠の課題だと思います。
以下の関連記事では僕の仕事(リモートワーク)いついて言及しています。