
台北中心部の淡水信義線、大安駅前にあるパークホテルにチェックインしてまもなく、僕の台湾旅行の一番の目的を果たすため、ある場所に行ってきました。
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フルネームの実印を作るために台湾に来た
その目的というのが、前の記事でも軽く触れましたが、実印を作ることです。
既に役所に届け出ている自分名義のハンコは日本に一つありますが、それは名字のみ。
今回、フルネームの実印を作りたかったのです。
ではどの店で実印を作るか。一応、台湾に来る前にターゲットになるお店を決めてありました。
悠遊カードで地下鉄に乗る
そのお店の場所は、MRT淡水信義線、雙連駅が最寄になります。
なのでまずは宿泊しているホテルがある大安駅から、同じ淡水信義線の雙連駅に向かいます。
最後に台湾に来てからもう7年以上が経ちましやが、台北市内を走る地下鉄に、便利なカードが誕生していました。
それが悠遊カードです。英語表記だとEASY CARDとなります。
悠遊カードは、タイの日本のスイカやラビットカードと同じ、鉄道系のプリペイドカードです。
ガイドブックに書かれていた方法に従い、僕も早速、MRT大安駅の窓口で悠遊カードを作りました。
デポジットは100元を。そして試しに100元をチャージしてみました。
悠遊カードを使うと、販売機でトークンを買う必要が無くなるだけでなく、MRTの運賃が20%引きになります。
台北に来たら迷わず作ると良いでしょう。悠遊カードはMRTの運賃だけでなく、コンビニの支払いにも使用可能です。
仮に台湾滞在中に悠遊カードにチャージしたお金を地下鉄で使いきれずとも、空港等にあるセブンイレブンでお土産でも買うのに悠遊カードで支払うということが可能です。
中山地下街
悠遊カードも作ったので、早速地下鉄に乗り、淡水信義線の大安駅から雙連駅まで移動しました。
ちょうど通勤客の帰宅ラッシュの時間帯で混んでしまいましたが、15分ほどで雙連駅に着きました。
まず台北のMRT駅の基本知識として、淡水信義線台北駅、中山駅、雙連駅は中山地下街というショッピングストリートで繋がっており、時間や気分的に余裕があれば、歩いて1,2駅を通ることも出来るわけです。
中山地下街には、コンビニ、小物や洋服を売る個人商店、土産物店、本屋、マッサージ店などが何店も店を出していました。
マッサージ店のメニューの一つに、英語でLocal Massage 、漢字で局部按摩という、誤解を招きそうなタイプのマッサージがありました。
兄弟冶印
僕がここだと決めていた判子屋は、淡水信義線雙連駅から5分ほどの距離にあります。
台北ナビ、地球の歩き方の両方に掲載されている有名店です。
住所:台北市中山北路二段77-3号
電話: +886 2 2511 1522
大通りの中山北路二段に面しており、すぐに発見することが出来ました。
僕が店に入ったのは夕方の6時ごろ。
店主さんが一人で、他のお客さんもいなかったので、丁寧に相談に乗って頂きました。
日本語で「"じついん"」と尋ねたところ、ちゃんと通じて、オーナーさんも日本語が分かるようでした。
印鑑の材質を選ぶ
店主さんに真っ先に尋ねられたのは、ハンコの石の種類です。
僕はメノウに決めていました。他にも水晶、紫檀、ローズクォーツ等々、自分の好きなモノを選べます。
僕がメノウを選ぶと、店主さんは「じっくり見て選んで選んでください」と、複数のメノウの石を何本もカウンターから出してくれました。
僕が石を眺めて「これだ」という1本を選でいる間に、店主さんは僕が紙に書いた自分のフルネームを見ながら下書き用紙にデザインを練っていました。
メノウの値段ですが、どれも基本的に値段は変わらず、僕が選んだものは6000元ちょうどでした。税金やデザイン代、ホテルへの配送料も含まれています。日本円だと22,000円くらいです。
店主さんによれば、ごく一部の希少な石材以外は、およそ3000元から10000元くらいで実印を作ってくれるとのことでした。
運気の良い画数
僕がお気に入りの石を選び終えた後、次は店主さんから画数、そして吉兆の説明が始まります。
僕が作りたいのは、名字だけではなくフルネームの実印。
店主さんの解説によると、僕の名前の画数は縁起がよく、以下のように「物事を成就する画数」とのことです。
- 常日頃から用心して物事を行えば、必ず成功という果実を得られる
- 事業は順調に伸びていく
- 知人や友人から協力してもらえる
- 人に対して謙譲、礼を持って対応すれば、今後かなりの財産、そして社会的地位をものにできる吉祥画
開運の字体を選ぶ
画数は上に書いた通りです。
次に字体についてです。
字体に関して僕も詳細な説明をお願いしたこともあり、店主さんが本棚から専門の辞書を持ってきてくれました。それを見せてもらいながら、店主さんが勧める字体、その理由などを細かく教えてもらいました。
上記の判子用の辞書を見て分かりましたが、同じ日本語でも、そして同一の漢字にも複数の自体が存在するようです。
縁起の良い日に実印を受け取れるよう手配
画数、字体が決まると、最後は刻印の日程を決めることになります。
僕が来店した日はとても縁起の良い日なのだだそうです。帰国日を伝えると、それに間に合う日で最も縁起の良い日を選び、ホテルまで届けてくれるようです。
話し合った末、帰国までの間で最も縁起の良い日は3日後の夜ということになりました。
基本的には2日ほどあれば印鑑自体は作ってもらえるそうです。でも滞在日数が長い人には、上記のように縁起の良い日を選んでくれるわけです。
印鑑がホテルに届いた
そして後日、約束した通りの日付と時間に完成した僕の実印が届きました。
自分のフルネームの実印を作ったのは生まれて初めてのことだったので、これを受け取って感激しました。
台湾での実印注文まとめ
超縁起の良い僕だけの実印が印鑑がこうして手に入りました。
僕にとってこの印鑑は勇者の剣のような存在です。
実は、台湾への旅行自体も数年前、航空券まで発券したのですが、諸事情で断念したことがあります。
だから今回こうして実印が手に入ったのは何よりも嬉しいです。
ハンコの値段も、上記のメノウなら6000元で作れてしまいます。
そして帰国後の、目黒の区役所で登録してある実印を最新のものに変更しました。
これで今後、自分名義で不動産物件を購入する際は、この台湾で作った新しい実印を使うことになります。
これから台湾に行かれる方、そして滞在日数に比較的ゆとりがある方は、開運の印鑑作りにトライしてみてはいかがでしょうか。