
プーケットはタイで最大級のリゾート地として知られています。今回、僕たち夫婦はそのプーケットの北部にあるアナンタラ・マイカオ・プーケット・ヴィラに宿泊しました。
アナンタラ・マイカオ・プーケット・ヴィラがあるマイカオビーチは、非常に静かな高級ビーチです。
でも、旅行者の多くがプーケットに抱くイメージは、マイカオビーチではなく、賑やかなナイトライフやマリンスポーツが楽しめるパトンビーチの方ではないでしょうか?
アフターコロナのパトンビーチ
さて、僕たちもせっかく8年ぶりにプーケットに来たので、パトンビーチが以前とどのくらい変わっているかを確かめてみたくなり、プーケット最北端のアナンタラから、レンタカーを40分ほど運転してパトンビーチまで行ってきました。
プーケットはタイで一番大きな島(総面積543㎢、南北に約45㎞)なので、北のマイカオビーチから南のパトンビーチに移動するとかなりの距離があります。
そしてパトンビーチに向かう途中には急な山の斜面を幾度となく通らなければならないので、事故には要注意です。
複合商業施設のジャンセイロン
パトンビーチ中心部に到着後、ショッピングモールやホテルが集まる複合施設、ジャンセイロンの駐車場に車を停めました。
雑貨からスパ製品、ファッションまで何でも揃うジャンクセイロン。
ジャンセイロンは10年以上前に初めてプーケットに来たときにも訪れています。そのときはピピ島の帰り道で、プーケットからバンコクに向かう夜のフライトに乗るために映画館で映画を一本観て時間を潰したのを覚えています。
久しぶりにジャンセイロンに入ってみると、様子が全く変わっていました。
ショッピングセンターの構造はそのままで、商品はぎっしり並んでいるのですが、買い物客が全くいないのです。
正午頃に着いたのですが、マクドナルドやアイスクリームのスエンセンスも営業していませんでした。以前は写真上のジャンク船の前で撮影している観光客が何組もいました。
コロナで外国人が帰国してしまい、観光業が盛んなプーケット、その中でも外国人依存度の高いパトンビーチが大打撃を受けていることが実感できます。
コロナ後にプーケットに行ったことのある旅行者さんのツイートによれば、タイ人のローカルがいるプーケットタウンはまだ比較的ましだそうです。
バンコクのコンドミニアムですら苦境にあるのですから、ほぼ観光客依存のプーケットでは50%引きにしても売れることはないでしょう。
以上がパトンビーチのジャンクセイロンでした。
セントラル・パトン
セントラル・パトンはジャンクセイロンの向かいに2019年にオープンした高級ブランドが揃うデパートです。前回僕がプーケットに来たときはまだありませんでした。
ジャンクセイロンに駐車した車をそのままにして、セントラル・パトンに入ってみました。
地下にあるフードホールは、フードコートとスーパーマーケットが一体となった見所だそうですが、行ってみると、ほとんどのお店が閉まっています。
バングラ通り
ジャンクセイロンとセントラル・パトンがガラガラなのは分かったので、次にパトンビーチの中心を走るバングラ通りを見に行ってみました。
以前はバングラ通りの両側にはバーやディスコが並び、観光客で溢れていましたが、コロナ後の現在は、やはりそのほとんどがやっていませんでした。
たしかにこの状況だと、下手に営業して在庫を抱えて赤字を増やすよりも、テナント料を払ったまま店を閉める方が正解なのかもしれません。もちろんこれが長く続けばお店の存続が危うくなるのは間違いありませんが。
パトンビーチの浜辺
バングラ通りを最後まで歩くと、パトンビーチにたどり着きます。西海岸のパトンビーチは、プーケットで最大の賑やかさを見せるエリアです。
ところが、行ってみると、数人のタイ人観光客が記念撮影しているのみで、まるでアナンタラがあるマイカオビーチ並の静けさです。
プーケットの今後は厳しそう
以上がプーケットのパトンビーチのコロナ後の様子でした。
パタヤはバンコクから近く、陸続きなので、平日はガラガラでも週末になれば一定数のタイ人旅行客を呼び込むことが出来るでしょう。しかしプーケットは基本的に飛行機に乗らないとアクセスできないので、現在のように海外旅行客がいない状況だと、島の経済は成り立たないように思えます。
「政府が2020年10月1日からプーケットの海外旅行客受け入れ開始を検討中」というニュースも出ましたが、結局は9月の時点で立ち消えになってしまいました。いずれにしてもタイ入国後14日間はホテルで隔離という条件がありますので、仮に海外旅行を解禁しても効果は限定的だと思いますが・・・。
インバウンドは絶望的な世界情勢ですが、今後プーケット経済がどうなっていくのかを注視したいと思います。