
タイランドエリートに入会する直前のことですが、人生で2度目のタイ航空ファーストクラスに搭乗しました。(1回目はバンコク―香港便)
実を言うと、この超豪華なフライトから1か月後、シンガポールの帰りにタイに再入国した際、イミグレでノービザの最後通告を受けました。
飛行機に詳しくないのですが、僕が搭乗したのは、2017年から導入されたA380という最新の機体です。
Contents
ビジネスクラス、エコノミークラスとは隔離
完全分離型の座席配置で、ファーストクラス客はエコノミークラス客と顔を合わせずに済む、とても気の利いた割り振りになっていました。
- エコノミークラス:1階
- ビジネスクラス&ファーストクラス:2階
これから着席します。
12席中、僕が搭乗した日に埋まっていたのは7席。
日本人は僕だけで、タイ人客が1名、その他5名は欧米人という乗客構成でした。
理由は、ANAとは異なり日本の番組がほとんど無かったからです。
機内でネットが無料で利用出来た
よって僕が代わりに利用したのは、機内wifi。
でも僕は一つ勿体ないことをしてしまいました。
円換算で4000円弱もする機内WIFIの最高額プランに申し込みをしたのですが、その直後、客室乗務員から20MB分の無料wifiクーポンを渡されたのです。
アメニティー・グッズ
搭乗した際に客室乗務員からアメニティグッズを頂きました。
化粧室とリビングエリア
タイ航空ファーストクラスの化粧室はどのようになっているのでしょうか。
化粧室のドアを開くと、かなり広く、化粧台と椅子まで用意されていました。
化粧室自体がとても広いので、トイレと化粧台はしっかりと距離があります。
また、化粧品向かいは、雑誌などが置かれたリビングスペースになっていました。
もちろんこのリビングルームはファーストクラス客専用です。
でもタイ航空のファーストクラスは座席そのものが充分に広く快適です。よって共同スペースにいる人は皆無でした。
ファーストクラスの良さは人口密度
人生二度目のタイ航空ファーストクラスに乗ってみて感じたことがあります。
それは、人口密度が低いことです。
上述の通り総座席数が12席で、しかも常に半数近くの席は空席のため、開放感が半端ありません。
ファーストクラスとビジネスクラスを比較した場合、おそらく座席の広さには大差はないでしょう。でも人口密度が異なります。
おそらくファーストクラス利用者が大金を払っているのは、座席代ではなく、この静かさと開放感、プライベートな雰囲気に対してだと思います。
旅行って、そこで会う人が誰かによって、後々の思い出に計り知れないほどの影響を及ぼしますよね
ですから、もしそのフライトが新婚旅行と言った一生に一度の大事なイベントだとしたら、自分ならぜひファーストクラスを使いたいと思います。
タイ航空ファーストクラスの値段(東京―バンコク)
ところで、このタイ航空のファーストクラス。値段がいくらか気になりませんか?
ビジネスクラスが一番安いプランで21万円ですから、ファーストクラスとの料金もたいして差がないですよね。
ファーストクラス=億万長者と想像していましたが、全然普通の人でも乗れます。
タイ航空ファーストクラスの機内食
次にタイ航空のファーストクラスの機内食です。
結論を先に言うと、ファーストクラスとビジネスクラスと特に差が感じられなかったです。
アペリティフ
離陸直後、さっそく食事の準備に入ります。
シャンパンを勧められたましたが、お酒をまったく飲めない僕はソフトドリンクを頂きました。
食事はビジネスクラスと大差ないとしても、アルコールは絶対にかなりの高級酒があったはずです。
前菜
僕は洋食にしました。
タイ料理はタイに行けば行くらでも食べられるし、タイ航空の和食は期待できないので、消去法で洋食です。
メインは、ロブスターか和牛ステーキの選択でした。魚介類が苦手な僕はもちろんステーキにしました。
客室乗務員がステーキをカートに乗せて席まで持ってきてくれました。
北京ダックのように、その中から好きな切り身を選ぶことが出来ました。
ステーキの添え物には、ほうれん草やジャガイモ、キノコ類などなど自分の好きなものをその場で取り分けてくれました。
和牛は柔らかくて美味しかったです
デザート
食後は果物やパンナコッタなど、風数種類のデザートテーブルに持ってきて見せてくれました。
僕は果物を頂きました。
機内食は以上です。
ビジネスクラス同様、軽食にはラーメン等を用意しているとのことでしたが、もう満腹で断念。
とても快適な6時間のフライトでした
フライトの時間はおよそ6時間です。
先ほどのようにフルコースで食事を食べ、機内でwifiに接続し、仮眠を取っていたら、いつの間にか到着間近のアナウンスがありました。
ファーストクラスほど快適な空間では、時間の経過が短く感じます。
客のグレードを分けるのが好きなタイ
ANAの場合、成田―バンコクの中距離フライトだと、ファーストクラス自体が存在しません。
ところが、特別な人とそうでない人を明確に分類すると言いう選民思想持つのがをタイの特徴です。
そういう意味でファーストクラスのニーズは根強くあるのだと思います。
日系航空会社と比べると気遣いには劣る
タイ航空のファーストクラスであることに加え、A380の機材だったこともあり、かつてないほど快適なフライトでした。
しかし、仮に最新機材だとしても、サービスという意味ではちょっとどうかなという部分はいくつかありました。
例を挙げると、僕の座席の足の当たりに、僕が乗る前の客が残したゴミがはっきりと残っていました。
ファーストクラスなのに機内食が品切れ
もう一点、機内食で品切れのメニューがありました。
先ほど洋食のメニューでステーキかロブスターの二択でしたが、ロブスターを切らしていたのです。僕はどちらにしろステーキにするつもりでしたが。
ファーストクラス担当のキャビンアテンダントは大ベテラン
それと参考としてですが、前回10年以上前に香港に行く際にファーストクラスに乗った時もと同様、客室乗務員が、日系であればとうに地上業務に配属されているはずの全員超ベテランの年齢でした。
逆の言い方をすると、エコノミークラス等を担当している若いタイ人女性の接客マナーでは、ファーストクラスは務まらないのでしょうか?
僕も経験上、ビジネスクラスの20代くらいのタイ人の客室乗務員は高居飛車な一方で、お願いしたことを完全に忘れていたりというミスばかりするスタッフを過去に何度も見ています。
それに対して、ファーストクラスのベテラン乗務員たちは問題ありませんでした。
僕が起立して軽い運動をしていたら、「ラーメンでもどうですか?」と尋ねてくれ、温かいお茶も冷めるとすぐに入れ直してくれました。
まあ、意識高い系でも若くて可愛い客室乗務員に担当してもらいたければ、エコノミークラスかビジネスクラスに乗れば良いのでしょう。
色々書きましたが、総合的に言うと、フライトは充分に満足でした。
タイ航空ファーストクラスで帰国(復路)
往路のフライトから2か月後、バンコク・スワンナプーム空港から再びタイ航空のファーストクラスに乗って帰国しました。
チェックインは専用カウンターで
復路はスワンナプーム空港発となりますので、バンコクが拠点であるタイ航空のインフラがフルに利用できます。
ロイヤルファースト・ラウンジ
出国審査を済ませ、タイ航空のロイヤル・ファーストのラウンジに移動します。荷物は係員が運んでくれました。
席に座ると、スタッフが注文を取りに来てくれます。
自分で料理を取りに行くのではなく、オーダーした料理を持ってきてくれるシステムですね。
この後、カートに乗せてもらいゲートに向かいました。
再び最新機材のA380に搭乗
さて、帰国便のタイ航空ファーストクラスは往路と同じA380という最新機材でした。
今回、同じファーストクラスの客は僕以外は家族1組だけでした。
ファーストクラスの他のお客さんは従者を連れていた
と言っても、おじいちゃんから孫まで3世帯の家族旅行で、お子さんは小学校に入る前くらいの年齢でした。
この人たちがまたタイの大金持ちの典型みたいな人たちで、従者と思われるタイ人女性が同乗していました。
もちろん従者はファーストクラスではありませんでしたが、離陸前と着陸後にはファーストクラス席に来て奥様の面倒を見ていました。
子供も幼いのに大変行儀がよく、ホテルのプールではしゃぐインドやアラブの土人の子供とは正反対でした。
なるほどこれが大名旅行というもので、マイレージで乗っている僕とは住んでいる世界が違うんですね。
そんな感じの帰国便でした。