
ネコ好きの皆さま、こんにちは。タイランドエリート会員ニートのMachaです。
2019年3月11日を最後に姿を見せなくなった、プロンポン猫屋敷(BTSプロンポン駅:偶数ソイ側階段下)のウアン君の続報です。
そのウアン君を、屋敷から姿を見せなくなってからちょうど1か月で、ついに発見することが出来ました。
今回はそれまでの一部始終に着いて書いてみようと思います。
Contents
ウアン君の飼い主は本当に日本人か?
前回、ウアン君の飼い主が見つかった時にブログに書いたように、猫屋敷に勤めている若い店員の話によると、ウアン君を引き取りに来たのは、日本人ということでした。
「その日本人の特徴は!?」と尋ねると、店員は笑って「いつもこの店を通ってウアンを撫でて可愛がってくれる人ですよ」とだけ教えてくれました。(おそらく人づてに聞いただけで本人は真実を知らないのでしょう)
そんなこともあり、僕はてっきりウアン君の新しい飼い主は、僕と同じようにプロンポン駅を毎日通る、猫好きの日本人だと思い込んでいました。
タイ日本人社会では無名の自分への無力感
そこで、SNSを使ってウアン君の消息について、日本語でネット調査を行いました。誰かが僕のブログを読んで知らせてくれるのではないかという淡い期待も若干はありました。
しかし、いつになっても、信頼性のある情報は、一切出てきませんでした。
それもそのはず。なぜなら、僕のブログのアクセスは月に13000ページビュー程度。
DACOなどでも紹介されている有名な某駐在員奥様のブログ(月30万PV)と比べると、バンコク日本人社会への影響力は無いに等しいと言って良いでしょう。
Twitterに関しても、フォロワー数400人ちょっとですので、情報を集めようにも、拡散力が全く知れています。
足を使って聞き込みを開始
そういうわけで、僕のネットワークでは限界があることが分かったので、今度は自分の足を使って調査することにしました。
タイ人が断定する話は意外に当てにならない
そもそもですが、「ウアン君の飼い主って、本当に日本人なの?」と疑い始めたのも、捜査を初めて2週間くらい後のことです。
なぜなら、タイ人って、詳細を実際はよく知らないのに、自分が思いこんだことを勝手に決めつける習性があるからです。
例えばタイ人に道を尋ねる場合を想像してみてください。過去に経験された方もいるはずです。
「あっちだよ」とゆびを指して教えてくれたのとは、全く逆の方向に目的地があったということはありませんでしたか?僕は何度もそれを実体験しています。(もちろん親切のつもりだというのは分かっています)
調査対象をタイ人ネットワークに広げる
こうなるともう日本人SNSの情報はもう役に立ちそうにありません。つまり、タイ人にタイ語で聞いて回るしかないということです。
そこで思いついたのが、ベンチャシリ公園です。
ベンチャシリ公園の猫好きタイ人ネットワーク
ご存知の方もいるかもしれませんが、エンポリアム横のベンチャシリ公園には、涼しい夕方になるとたくさんの猫たちが餌を求めて人前に現れます(暑い日中はどこかに隠れている)。
その猫たちに、毎日餌をあげに来ているタイ人が、何人かいるのです。
私がベンチャシリ公園に来るタイ人と親しい理由
なぜそれを僕が知っているかと言うと、僕も昨年、ベンチャシリ公園でネコを3匹保護したからです。
上の関連記事にも書きましたが、僕が保護した3匹の猫の内、2匹の新しい飼い主は、僕のフィアンセの実家の両親です。
当然ですが、プロンポンのコンドミニアムに住んでいる僕たちは当然動物を飼えません。
だから彼女にお願いして、イサーン地方でも最も田舎と言われる、カラシンという街に住む彼女の実家で引き取ってもらったわけです。
そしてその2匹を引き取る以前、毎日二匹や他の公園に住む猫たちに餌を上げに来ていたタイ人女性が何人かいます。
夕方6時くらいになると、大きな餌袋を持って公園内の猫たちに餌をあげている何名かのタイ人女性を見たことがある方もいるかと思います。
三毛猫親子を保護したとき、そのタイ人女性たちはまるで自分のことのように喜んでくれ、僕たちにお礼を言ってくれました。
ウアン君を知っている人がベンチャシリ公園にいるか?
話が若干逸れましたが、僕がベンチャシリ公園で聞き込みをした理由は、ベンチャシリ公園はウアン君屋敷の目と鼻の先で、猫好きでベンチャシリ公園に来ている人なら、ウアン君のことを知っているはずだと考えたからです。
ところで、その数名のタイ人女性たちと言うのは、それぞれが一緒に行動しながら公園の猫たちに餌を上げているわけではありません。
でも、時々ベンチなどに座って猫たちの情報交換をしていることがあります。なので全員が顔見知りなのです。
さらに詳しいことを言うと、彼女たちはベンチャシリ公園の猫つながりのFacebookのコミュニティーを持っています。
ベンチャシリ公園に足を運ぶ
そこで、夕方、彼女たちがベンチャシリ公園に猫たちに餌をやりに来るタイミングを待って、僕も公園に足を運んでみました。
結論を先に言うと、最初はピンポイントで会うことが出来なかったので、3日ほど続けて公園に通い、三顧の礼のごとく、ようやくそのタイ人女性の一人を見つけることが出来ました。
ウアン君を知っているタイ人を発見
その方にウアン君の写真を見せ、ウアン君と言う茶トラの猫が、エンポリアム横のカンマンガイ屋隣の猫屋敷にいたことを知っているかどうかを尋ねました。
答えは、「知っている」でした。
ではそのウアン君が、「飼い主が見つかって、今はもう屋敷にいない」ことを知っているかと尋ねてみると、「それは知らなかった」とのことでした。
でも、彼女には上述のFacebookのベンチャシリ公園の猫コミュニティーがあります。
そこで、彼女のFacebookコミュニティーと、Lineで連絡先を知っている人に連絡を取ってもらいました。
僕がベンチャシリ公園で聞き込みをしたこのタイ人女性と、ウアン君を保護したタイ人女性は、なんとLineで繋がっていました。
ウアン君の飼い主は顔見知りの方だった
もっと言うと、ウアン君を保護したタイ人女性と僕たちは面識がありました。
名前は知りませんでしたが、ベンチャシリ公園では何度も会ったことあるし、ウアン君屋敷前でも、ウアン君に給食を上げているのを見たことがあります。僕が保護した三毛猫親子にも、野良猫時代に餌を上げてくれていた人です。
ウアン君の飼い主と僕の彼女はタイ語で話したことがあるし、その飼い主さんはアサンプション大学を出ているので英語も出来て、僕と話したことも何度かありました。
随分前ですが、僕たちが三毛猫親子を保護したことを去年彼女(ウアン君の飼い主)に報告したときも、とても喜んでくれ、「元気にしてる?」、「ご飯は食べてる?」と聞いてくれました。
その女性がウアン君の新しい飼い主だったわけです。
ウアン君の飼い主に連絡を取る
ここまで分かった以上、もうウアン君の顔が見たくてたまらない気持ちになりました。
しかし、僕はその日の夜にバンコクから日本に一時帰国することになっています。
よって、ウアン君の新しい飼い主さんには、僕のタイ人彼女に連絡を取ってもらい、ウアン君との面会OKの約束を取った上で僕は帰国しました。
ウアン君を発見
そして、僕が帰国した翌日、タイ人彼女が仕事から帰宅後、ウアン君の飼い主さんのお家を訪問しました。午後8時ごろだったと聞いています。
飼い主さんのお家の前にお店(飼い主さんの土地)があり、その入り口付近に見慣れた顔のネコさんがいました。
タイ人彼女の話によると、以前より人懐こく、体も太っており、シャンプーをして綺麗になっているようです。
彼女が持っているチュールとシーバをあげても、舐める程度でほとんど食べません。お腹も以前より太っているし、充分に美味しいご飯をもらっている証拠です。
彼女以外の人を見ても逃げる様子はなく、飼い主さんのテナントの店のお客が通っても平気な顔をしていました。
ウアン君との再会 まとめ
以上が、タイ人彼女が直接ウアン君の飼い主さんの自宅に行って撮って来てくれた写真です。
飼い主さん本人はこの時間帯は留守にしていて会えなかったそうですが、ウアン君の無事ははっきりと確認できました。
Twitter上では、日本人の住む高級コンドミニアムでセレブ生活をしているのではないかという噂もありましたが、実際はタイ人の飼い主さんの土地付きの戸建て(下層階が店舗、2、3階が飼い主さん自宅)で悠々自適に暮らしていたのでした。
もちろん、今回のウアン君自宅訪問および撮影はすべて飼い主さんの了承を得たものです。ウアン君がいなくなったことで、Twitterの日本人コミュニティーが心配していたことはさすがにご存じなかったようです。

ウアン君は以前の猫屋敷からそう遠くないプロンポン・トンローエリアで、枷を外してもらって元気に暮らしています。
タイ人彼女の話では性格もかなりおっとりしていたようです。やっぱり住む環境は大事ですよね。以前の猫屋敷は大通りに面していて大気汚染や車のクラクションでウアン君もとても辛かったと思います。
場所に関しては僕はもう分かっているので、僕もタイに戻ったらウアン君の姿を見に行きたいと思います。僕と面識のある方については、お茶でもしたついでに一緒に訪問するというのもありかもしれませんね。
以上がウアン君の消息についてでした。